7月25日(金)毎年恒例、小野素子先生を講師にお迎えして「園内造形研修会」を行いました。今年度は、小野先生自ら公開保育をご快諾していただき、牟礼保育園年長組(まつ組)さんに『ローラー遊び・構成遊び・鑑賞』の楽しさを味わわせていただきました。
公開保育「モネさんのスイレン」【まつ組】
①モネの名画「睡蓮」を鑑賞する。②スポンジローラーの扱い方を知り、池の色を自由に表現する。③大小中の折り紙パーツを自由に組み合わせて、スイレンの花を作る。④丸型の折り紙を折ってスイレンの葉を作る。⑤池に見立てた画用紙に、大小中のスイレンの花や葉を位置を考えながら貼る。⑥池に棲む生き物を想像しながら描く。
≪鑑賞≫ねらい:名画を鑑賞する活動を通して、造形的な面白さや楽しさを感じる。
まず、水色・群青色・青色の色画用紙から好きな色を自分で選びます。
≪ローラー遊び≫ねらい:用具の扱い方に気を付けながら、色遊びを楽しむ。
白・水色・青色・黄色・黄緑色・緑色の6色の中から好きな色を4色選んでローラー遊びをします。
一方方向にローラーを動かしパレット上で混色します。(完全に混ざらない方が趣があります。)
色画用紙を縦にして縦方向にローラーを動かし池の色を表現します。
一人一人みんな違ってみんないい池の色が表現できていますね。
白や黄色も輝く池の水面の表情を醸し出してくれています。
≪構成遊び≫ねらい:折り紙の花づくりを通して、手先の器用さや思考力・想像力を養う。
白・暖色系9色 計10色の中から7個パーツを選び1つのスイレンの花を作ります。主体性を育むためにも自己選択の機会を保障します。
決して易しくはないスイレンの花びらのパーツを根気よく仕上げていました。
大中小のサイズも自分で選び、4個程度のスイレンを作ります。
集中して作り上げ、次のスイレンに挑戦!
目を輝かせながらスイレンの花の完成を楽しんでいました。
池に見立てた色画用紙に、大小中のスイレンの花を、位置を考えながら貼ります。
スイレンの葉は時間の関係上、今回は折り目は先生たちがサポートしました。
スイレンの葉は、大中小、緑系6色の中から自分の好きな色を選びます。
(円を半分半分…と4回繰り返し折り)、広げて1区画を切り取ります。今回はハサミで切り取る作業を子どもたちが行いました。
スイレンの葉も自分で位置を考えながら貼ります。
何て素敵な色合いの池!スイレンの位置に個性が光りますね。世界に一つだけの‶まつ組さん「睡蓮」″に仕上がりました!時間いっぱい集中して取り組む姿に感心しました!
後日、池に棲む生き物を思い思いに描き込み完成するのが楽しみですね!
質疑応答(年少組~年長組)・総評
後半は、年少組以上の担任が描画を持ち寄り、質疑応答の形式で指導を受けました。的確かつ具体的なご教示に有意義な時間を過ごすことができました。
「ものづくりフェア」に出品した4園の共同作品も多様な技法やチームワークのよさ等お褒めの言葉をいただきました!
‶名画を鑑賞する″という幼児保育では新しい世界に触れることができました。幼児期の感性を豊かにするためにも今後もとり入れたいと思います。
小野素子先生、ご指導ありがとうございました。10月27日の園内研修会及び10月25日の保育協会の研修会でもよろしくご指導のほどお願いいたします。